はじめに
こんにちは。管理人のヒロです。
ワークショップ「日本人の9割が知らない創造論の世界」のQ&Aで出された質問を深掘りしていくシリーズ、第4回です。
ワークショップ全体の内容については、概要記事「ワークショップレポート『日本人の9割が知らない創造論の世界』」をご覧ください。
今回取り上げるのは、こちらの質問です。
「突然変異は進化論に入るのでしょうか? コロナの時もウイルスが変異しましたし、外来種が入ってきて交雑種が生まれたりもしています。それは進化なのでしょうか?」
これは、とても鋭い質問でした。私たちの身の回りでも、ウイルスの変異や外来種の交雑といった「変化」は確かに起こっています。それは、進化論がいう「進化」と同じものなのでしょうか。
ご一緒に考えてみましょう。
教科書には何と書かれているか
まず、学校の理科の教科書には、突然変異についてどのように書かれているでしょうか。
教科書には、「突然変異によって生物は進化してきた」と書かれています。
つまり、「突然変異こそが進化の原動力だ」というのが、進化論の主張です。突然変異が長い時間の中で蓄積されていくことで、生物はどんどん新しい形に変化していった、と。
では、突然変異とは一体何なのでしょうか。そして、それは本当に「進化」をもたらすのでしょうか。
突然変異とは何か
突然変異とは、一言でいえば遺伝子の異常です。
遺伝子に何らかの問題が発生することを、突然変異と呼びます。
では、どういう場合に起きるのでしょうか。
例えば、タバコの吸いすぎによって遺伝子異常が起きることがあります。放射能の影響で突然変異が起こることもあります。また、外側からの要因だけでなく、親から子へと遺伝子がコピーされていく中で、コピーミスが時たま起こることもあります。
ですから、突然変異自体は確かに起こります。これは事実です。
しかし、問題はその先にあります。
突然変異がもたらすもの
突然変異がもたらすのは、一体何でしょうか。
がん、遺伝性の病気、身体の異常。 突然変異がもたらすのは、こうしたマイナス方向の変化です。
突然変異によって、遺伝子が傷つき、病気になる。これは、私たちの世界で実際に観察されていることです。
進化論が主張する「プラスの変化」
一方、進化論が主張していることは何でしょうか。
突然変異によって、新しいプラスの方向の何かが誕生したということです。
例えば、首が長くなった。羽が生えた。足が長くなった。進化論はこうしたことが、突然変異によって起こったと言っています。
みなさんに聞いてみたいと思います。
突然変異によって、こうしたプラスの変化が起こったことはあるでしょうか。
がんや病気を引き起こす突然変異は、たくさん観察されています。しかし、羽が生えるとか首が長くなるといったプラス方向の変化は、私たちが見ている世界の中では一度も起こっていないのです。
DNAの観点から考える
前回の記事でDNAについてお話ししましたが、もし突然変異によって羽が生えるということが起こるのであれば、それはDNAの中に新たな遺伝子情報が大量に追加されるということを意味します。プラスの方向の変化です。
しかし、突然変異とは遺伝子の異常、つまり遺伝子が傷つくことです。傷つくことによって新しい情報が生まれるということは、論理的に考えて難しいのではないでしょうか。
エントロピーの法則:時間が経つほど秩序は失われる
ここで、もう一つ重要な科学的事実をご紹介したいと思います。
エントロピーの法則(熱力学の第二法則)です。
この法則が言っていることは、とてもシンプルです。
時間が経てば経つほど、秩序は失われていく。
みなさんの日常を思い浮かべてみてください。私たちの体は、時間が経てば経つほど衰えていきますよね。物は、最初は新品であっても、だんだん壊れていったり崩れていったりします。
これは、観測事実です。
進化論は、時が経つにつれてだんだん世界は整っていった、秩序をもつようになっていった、アメーバだったものが人間にさえなった、と言っています。
しかし、現実世界を見てください。時間が経てば経つほど、秩序は失われていくのです。
無かった遺伝子情報が新たに加わって、より完全なものがどんどんできていく。 現在の状況から推測して、そういうことは論理的ではないと私は思います。
種の中での変化と、種を超えた変化
最後に、もう一つ大切な区別についてお話ししたいと思います。
質問者の方が挙げてくださった、外来種の交雑についてです。
例えば、犬の世界では、ブルドッグからチワワが生まれることはないかもしれませんが、犬同士であれば交配して新しい種が生まれることはあります。これは事実です。
しかし、ここで大事なのは、それはあくまでも犬という種の中での出来事だということです。
進化論が主張していることは、こうした種の中での変化ではありません。種を超えた進化です。犬が猫になるとか、牛が馬になるとか、そういう種を超えた変化が起こったと言っているのです。
種を超えた進化を、私たちは一度も見たことがありません。
聖書は、創世記1章の中で「その種類に従って」という言葉を何度も何度も繰り返し書いています。種類に従って神は植物を造られた。種類に従って動物を造られた。
種の中での変化は起こり得ます。創造論としても、それは十分に認め得ることです。しかし、種を超えてまたいでいくということは、聖書の教えとも、私たちの観察事実とも、一致しないのです。
今日のまとめ
①突然変異は遺伝子の異常であり、がんや病気などマイナス方向の変化をもたらすものであって、プラス方向の変化(羽が生える、首が伸びるなど)は一度も観察されていないこと
②エントロピーの法則(時間が経つほど秩序は失われる)は、進化論が主張する「時間の経過とともにより複雑で完全なものが生まれる」という考えと矛盾すること
③種の中での変化(犬種の多様性など)と種を超えた進化は全く別物であり、種を超えた進化は観察されていないこと
結び
いかがでしたでしょうか。
「突然変異」と「進化」。何となく同じもののように感じてしまいがちですが、実際に中身を見てみると、突然変異が進化の原動力になり得るのかという点には大きな疑問が残ります。
ぜひ、みなさんも身の回りの自然界を観察してみてください。時間が経つことで、何かがより複雑に、より精巧になっていく場面を、見たことがあるでしょうか。
次回は、「恐竜は聖書に登場するのか?」という、とても興味深い問いについてご一緒に考えてみたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

