はじめに
こんにちは。管理人のヒロです。
ワークショップ「日本人の9割が知らない創造論の世界」のQ&Aで出された質問を深掘りしていくシリーズ、いよいよ最終回です。
ワークショップ全体の内容については、概要記事「ワークショップレポート『日本人の9割が知らない創造論の世界』」をご覧ください。
今回取り上げるのは、こちらの質問です。
「進化論と創造論以外の説を考えたことはありますか?」
すごい質問だなと、ワークショップの場でも思いました。
これまでの議論では、進化論と創造論という2つの世界観を比較してきました。
しかし、世界にはそれ以外の考え方も存在しますよね。
例えば、仏教的な世界観、生まれ変わりという考え方、あるいは「この世界は永遠に存在していて、始まりなどなかった」という考え方もあります。
果たして、進化論と創造論の二者択一でなければならないのでしょうか。
ご一緒に考えてみましょう。
「始まりがなかった」という考え方
世界の中には、「この世界には始まりがなかった」という考え方があります。
この宇宙は永遠の昔から存在しており、始まりもなければ終わりもない。
時間は無限に流れ続けている。
そういう世界観です。
もしこれが正しいのであれば、「誰が世界を造ったのか」という問いそのものが無意味になります。
造られたのではなく、ただずっと存在し続けているだけなのですから。
しかし、この考え方には、科学的に見て大きな問題があります。
2つの科学法則が教えてくれること
この問題を考えるために、2つの有名な科学法則をご紹介したいと思います。
どちらも、学校の理科で習った方もいらっしゃるかもしれません。
熱力学の第一法則
1つめは、熱力学の第一法則です。
これは、宇宙全体にあるエネルギーの総量は一定であり、変わらないという法則です。
エネルギーは形を変えることはあっても(例えば、電気エネルギーが熱エネルギーに変わるなど)、エネルギーの総量自体は増えもしなければ減りもしない。
これが、熱力学の第一法則です。
エントロピーの法則(熱力学の第二法則)
2つめは、エントロピーの法則、別名、熱力学の第二法則です。
この法則は、第4回の記事でもお話ししましたが、使えるエネルギーは徐々に減っていっているというものです。
例えるなら、バッテリーのようなものです。
最初は満タンだったバッテリーが、使っていくうちにだんだん減っていく。
充電器なしには、やがて空っぽになってしまいます。
「始まり」がなければ説明がつかない
この2つの法則を組み合わせて考えてみましょう。
エネルギーの総量は一定です。
しかし、使えるエネルギーは徐々に減っています。
もし、この世界に始まりがなく、無限の過去からずっと存在し続けていたとしたら、どうなるでしょうか。
使えるエネルギーは、とっくの昔にゼロになっているはずです。
無限の時間が経過しているのであれば、使えるエネルギーは無限に減り続けて、もう何も動かない、何も起こらない世界になっているはずなのです。
この状態を熱的死といいます。
しかし、現実にはそうなっていません。今もなお太陽は輝き、地球は回り、私たちは生きています。
ということは、この世界には始まりがあったと考えなければ、説明がつかないのです。
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始まりがあったなら
始まりがあったということが科学的に示唆されるのであれば、次に考えるべきことは何でしょうか。
その始まりは、どのようなものだったのか。
ここで、選択肢は大きく2つに絞られます。
偶然によって始まったのか。
それとも、意図をもった存在によって始められたのか。
つまり、進化論か、創造論か。
これが、「進化論と創造論以外の説を考えたことはありますか?」という質問に対する私の答えです。
科学的な法則に照らしてみると、「始まりがなかった」という考え方は成り立ちにくく、始まりがあったとすれば、その始まりの説明として残るのは、進化論と創造論の2つだということです。
もちろん、これは私の考えであり、みなさんお一人お一人が、ご自身で判断されることが大切です。
ですが、私は、この宇宙の成り立ちを考えても、創造論の方が理にかなっていると考えています。
宇宙の成り立ちから、進化と創造、どちらがより科学的か
始まりの状態は、より秩序があった
この宇宙が始まった時、今より完全に近い状態だったと推論することができます。
なぜなら、グラフにある通り、使用可能なエネルギーは時間と共に減り続けているからです。
裏を返せば、始まりの時点でそれはピークを迎えていたことに他なりません。
つまり、この世界の始まりの姿は、エネルギーに溢れ、秩序だったものだったと考えられるのです。
では、このエントロピーの法則から導き出せる原始宇宙の完全な姿は、進化論と創造論、どちらの考え方に近いものでしょうか。
進化論、創造論の主張との一致
私は、これは進化論の主張とは合わないと考えます。
なぜなら、進化論は、ビックバンという大爆発によって秩序が崩壊した後、(爆発は破壊ですから秩序がありません。)時間と共に徐々に秩序が上がっていったと主張します。
これは、実験科学が生み出したエントロピーの法則と真逆のことを言っています。
一方、聖書で述べられていることとは完全に一致します。
「神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。」(創世記1章31節)
創造主は、始めに完全な世界を造られたと書かれてあるのです。
つまり、この宇宙の成り立ちを考えても、やはり聖書が述べていることが、科学的な証拠と一致するのです。
シリーズを振り返って
全6回にわたってお届けしてきた、ワークショップQ&A深掘りシリーズも、今回で最終回となりました。
改めて、取り上げてきた質問を振り返ってみましょう。
- 第1回:DNAが示す創造の証拠
- 第2回:北京原人とネアンデルタール人の真実
- 第3回:地球の年齢は何億年か、6000年か
- 第4回:突然変異は進化の証拠になるのか
- 第5回:恐竜は聖書に登場するのか
- 第6回:この世界に「始まり」はあったのか(今回)
どの質問も、みなさんが一度は疑問に思ったことがあるテーマだったのではないでしょうか。
ワークショップでもお話ししたことですが、大切なのは自然界にあるものを、進化と創造の両方の世界観から見てみることです。
片方からだけ見ていては、見えないものがあります。
両方の立場を行ったり来たりしながら、どちらがより合理的な説明を提供しているかを、ご自身の目で確かめてみてください。
そして、科学的証拠をもって信じるということを、ぜひ大切にしていただきたいと思います。
今日のまとめ
①エネルギー保存の法則(エネルギーの総量は一定)とエントロピーの法則(使えるエネルギーは減少していく)を合わせて考えると、この世界には「始まり」があったと考えなければ説明がつかないこと
②「始まりがなかった」「永遠に存在し続けている」という考え方は、科学的な法則と整合性がとりにくいこと
③始まりがあったとすれば、それが偶然か意図的かという問いに行き着き、結局は進化論と創造論の比較に帰結すること
結び
最後までこのシリーズにお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
私は、創造論について勉強するのがとても好きです。
楽しいのです。
もし「一緒に勉強してみたいな」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ声をかけてください。
また、ワークショップの様子はYouTubeの動画でもご覧いただけます。
文字だけでは伝わりにくい、参加者のみなさんとの実際のやり取りの雰囲気を、ぜひ感じてみてください。
最後に、ワークショップでもご紹介した聖書の言葉をもう一度お分かちします。
「神について知り得ることは、彼らの間で明らかです。神が明らかにされたのです。神の目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造された時から被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。」(ローマ人への手紙 1章20節)
聖書は、自然界を眺めれば、神がいることは分かるのだと語っています。
ぜひ、みなさんの目で、自然界を眺めてみてください。
そして、この聖書の言葉が本当なのかどうか、ご自身で確かめてみていただけたら嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

